今年から医学生を受け入れております。東邦大学と千葉大学からです。
東京医科歯科大学(現東京科学大学)の同級生の三上哲夫先生、私はテッちゃんと呼んでいるのですが、テッちゃんとの縁で実現しました。テッちゃん、現在東邦大学の教授です。
テッちゃん、松永、三浦、三上と学籍番号が近く、呑み仲間でした。現役で地方進学校から入ってきており、頭が良く、真面目で、医者でなく学者で生きていくぞ!という匂いをさせ、顕微鏡をのぞいていました。今は、病理の教授だけでなく医学生教育にも食い込んでいるようです。
テッちゃんを通じて千葉大学にも縁ができました。鋪野先生が私の話を聴いて直ぐに千倉へ見学に来ました。忙しいはずの鋪野先生に平日の3時間、私の医療活動を紹介しました。そしてその直後、NHK番組ドクターGに総合診療医として出演していたのです。ビックリ!
東邦大学医学部2年生の3人、二日間の臨床実習が終わりました。
自然共生型の「脳と心に突き刺さる実習」と名付けています。
どれくらい、医学生の脳と心に深く突き刺さったでしょうか。
いのちを助け、いのちを支える。いのちを助け、いのちを元気にし、いのちを輝かせる。
これが優しい医療。いのちの輝きとは、それは笑顔でしょう。だから、日本一、地球一笑顔を集めるグループになるぞ!と笑顔グループと名付けて、理想のケアを求めています。
亀田メディカルセンターというマンモスのそばに生息する小さなアリンコが私です。マンモスの独り勝ちと思われているかも知れませんが、実はマンモスとアリンコは共存共栄しながら地域のいのちを守っている現場をお見せしました。伝えたいことを伝えました。
QOLを上げ、QODを求め、満足死を達成する。すると、死んでも生きている。
豊かな日本を作った高齢者が、「こんなはずじゃなかった」と言って地域から消えている。
自己決定の尊重、自分の人生は自分で決める。その原則からスタートしよう。
高齢者は昼間ベッドでゴロゴロしながら弱る。外出する気がなくなり、外出できなくなり、地域から見えなくなり、気が付いた時には救急車で運ばれ、後方病院、後方施設へ消える。
ベッドは夜寝るところ。大切なことは、「日昼離床」。ベッドしかないところには要注意。
病院は、命を助けて再び自宅へ帰るために我慢しにいくところ。長居は要注意。
3時間リハビリをして、残り20時間以上ベッドの上で過ごせば、元気になれない人がいる。
介護保険を上手く使えば、認知症で独居であっても自宅で、地域で過ごすことができる。
そんなこと、いのちを支え、いのちを支え切る現場を医学生に体験していただきました。
暑い夏、海水浴もしました。ラジオ体操も、プチ山登りも体験しました。仕事とプライベートの境界線がない、町医者の地域医療がどれくらい脳と心に突き刺さったでしょうか。
ミチカさん、イシダくん、バンリくん、君たちはセンス抜群。良い医者になると思います。
医学部2年生の早い時期に体験したいのちを支える臨床実習を通して、無色透明のごちゃまぜケアという理想のチームケア、田舎ヘッポコ田舎町医者の魂を紹介しました。またね。
夏祭り、この週末、千倉が一年で最も燃える日となりました。
例年は梅雨の終わり、雨の祭となります。しかし、温暖化現象で早くも梅雨明けし猛暑の中のお祭りになるところ、少し夏冷えし、曇りで、最後は雨が降りました。良い天気だったと思います。青年団長の幸蔵くん、ご苦労様でした。
アンチエイジングでジョギングをしていますが、走り始めての5分間が異常なほど足がだるくて辛いです。そう感じたのは1年以上前からになります。しかし、始めの5分間を我慢して走ると身体も馴染み、10Kmほど走ることもできました。
3カ月ほど前、皇居1周を走りました。緩やかな高低差があり、以外にも工事で凸凹の道も一部あります。皇居を反時計回りで走るのですが、少し小高い半蔵門から緩やかな下り坂が街並みも奇麗で一番お気に入りのベストコースになります。
日頃走っているので、5Kmの皇居1周は問題ないと思っていたら筋肉痛を起こしました。
その筋肉痛が3カ月ほどたった今でも痛く、続いているのです。それどころか、特に右大腿四頭筋の筋肉痛が増強し、睡眠中に目が覚め、寝れないぐらいに悪化しています。
長時間、正座したときのような脚のシビレ、何とも言えないダルさ、痛みが続いているのです。両側の足背動脈、膝窩動脈、大腿動脈はきれいに蝕知され、5Km走ることができますので、下肢の動脈疾患はないと考えています。静脈にも問題ないでしょう。
何か病気があるのではとCPK、Caなどを調べてみると、CPKが軽度の上昇ぐらい。
甲状腺の機能を調べても、抗核抗体、リウマチ因子などを調べてみても、異常は無いです。
難しい神経筋肉疾患は無さそうで、少し安心し、この病態はいったい何だろうと考えています。
現在、一番疑っていることが薬による副作用だと考えています。
スタチン、コレステロールの治療薬。腎機能が低下している人に横紋筋融解症が起こりやすいということは知っていましたが、腎機能が正常でも筋肉痛が起こるようです。
薬、草冠に楽と書きます。日本製のポルシェと言っているタケキャブを胃痛で服用すると、潮が引くように痛みが取れて楽になります。抗生剤を服用すると嘘のようによくなってきます。死ぬかもしれないコロナ感染症も、ワクチンの登場で普通の日常が戻ってきました。
薬は有難いものです。でも、薬の副作用も頭の片隅に入れておかなければなりません。
薬を処方するのは医師。医師が薬の副作用を意識しなければ、患者さんを苦しめることになります。自分自身が体験してみると、薬の大切さとクスリはリスクだと感じました。